「地の人ってなんだ?」
先日、マツリズム説明会&ワークショップ.vol2を開催した。
2月開催の前回と同様、地元の祭りの担い手の方々、祭り好きの方、祭に参加したことなかったけどしてみたいという、多様性に富んだ人たちに集まってもらった。
前回は「祭りの魅力とは?」というテーマ。
今回はそれを共有した上で、今回は「祭りの魅力が伝わらない理由?」「祭りの魅力を伝えるにはどうしたらいいか?」というテーマで、ディスカッションを行なった。
様々なアイデアが出た中で、地元の祭りの方から興味深い話があった。
「実は根っからの『地の人』なんて多くない。祭りの担い手の多くが地方出身だけどたまたまそこに住み着いた人たちなんですよ。」
もちろん全ての地域がこれに当てはまるわけではない。人の移動の激しい都会ならではのことかもしれない。しかし、この言葉が地域の祭りの担い手の方から飛び出したことで、まわりの人たちは一気に安心できたと思う。
ちなみに僕は、18で地元の神奈川を出てから、ずっとアパート暮らしだ。学生時代は東京、社会人になってからは大阪、長野、そしてまた東京と転々としてきた。
せっかく新しい土地に来ても、家と会社との往復ばかりだった。「地の人」とかかわることへの憧れがずっとあったけれど、なかなかそれが叶うことはなかった。
グローバル化の成れの果ては、結局「居場所探し」なんだと思う。
極端な事例だけれど、先日、学生時代以来11年ぶりにあった中国人の留学生がこんなことをいっていた。
「それなりに頑張って、おかげさまで世界中のどこででも仕事ができる・生活できるようになった。でも私はどこに腰を落ち着けるべきか。それが最近の悩みなの。」
地域の祭りと関わることで、もしかしたらその答えが見つかるかもしれない。
そう思って、マツリズムをやっている。