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マツリテーターへの道

日常に"祭り"というスパイスを

前夜祭

いよいよ明日、浅草にて、所属する和太鼓チーム『前夜祭』の初舞台がある。

しかし残念ながら今週半ばから風邪を引いてしまい、土曜日に少し和太鼓の練習をした以外休んでいたため、ほとんど身体は動かしていない。全然眠くならないので、気持ちだけでも上げておこうと筆を取ることにした。

浅草に引っ越してきてもうすぐ一年となるこの冬、まさかここで太鼓の演奏ができるなんて考えもしなかった。
去年の今頃は、このチームさえ存在しなかったのだから。


「太鼓をやってみたい!」と思ったのは、約5年前の夏。日本三大祭と言われる『天神祭』を大阪で見ていたとき。
それはそれは素敵な祭で、特に、きらびやかな外装をまとった船が川の上を行き交う姿は圧巻。そしてそれぞれの船の上では、祭を盛り上げるため様々なパフォーマンスが繰り広げられていた。
何隻か通り過ぎる船を見ていて、ある法則に気づいた。船上の人たちは一見自由に動いているように見えて、船の後ろに太鼓が置いてある「どーん」という音に合わせて、一気に動きを変えていることに気づいた。
そのとき、直感的に思った。「あのポジションいいな!」と。
成功・失敗、どんな人生になるか分からないけど、50歳くらいであのポジションで太鼓を叩いていられるようであれば、いい人生なんだろうと。



その後、ずっと興味はあったもののきっかけを掴めず、和太鼓を本格的に始めたのはそれから二年後くらい。前職での松本転勤がきっかけだった。
松本という地には、会社の人以外の知り合いが皆無だった。このままでは休みも楽しめないということで、どうしようかと、直感的に「和太鼓 松本」と調べたら、一番上に出てきた団体のホームページに『初心者募集』と書いてあったのがきっかけで、地元の高校生から年配の方までが集まって活動する和太鼓チームに入れてもらうことになった。
<和太鼓鳴桜(なを)http://wadaiko-nawo.chu.jp/
そこで本格的に練習を開始し、とても幸運なことに、半年後には初心者ながら「松本城太鼓祭」の舞台に立たせてもらうことができた。このときは、必死で必死で、最後はバチも飛んでいっちゃうし、立っているのがやっとだったほど。でも本当にいい経験、そしていい仲間に巡り会えたと思う。



しかし松本を結局一年足らずで離れることになってしまい、その後東京に戻って来てからもしばらくは和太鼓なんていう余裕もなかった。
そんな去年の暮れ、昔松本で一緒に太鼓をやっていたメンバーから「今東京で働いているので、また和太鼓やりませんか?」とメールがあった。はじめは週末にスタジオに出向いて二人で太鼓を叩き、懐かしさを感じていた。そんな中、もう一人松本の同じ団体にて以前太鼓をしていたという人も加わり、メンバーは三名に増えた。

そして、今年の1月「和太鼓チームをつくろう!」という話になり、『前夜祭』が生まれた。
<和太鼓チーム「前夜祭」:http://zenyasai.webcrow.jp/

前夜祭...その名の如く。祭の前の高揚感、ワクワク感。高校生的発想。

今ではメンバーの数も増え、今回の舞台では5人で演奏を行う。
まだ一年足らずとは思えない。それだけ、和太鼓のある生活が染み付いている。非日常だった和太鼓は、日常の僕の身体の中に活きている。そういっても嘘じゃないくらい、その鼓動を、グルーヴを、自分自身の中に感じるのだ。これがないのが想像できないくらい、自分を構成するものの一つになった。

アゲイン。一年前、まさかここで太鼓の演奏ができるなんて考えもしなかった。
去年の今頃は、このチームさえ存在しなかったのだから。

今こうして、縁があった仲間と一緒に舞台に上がれることに感謝をしつつ、
今出来る精一杯のものを出そうと。

気合入れていきます!