「祭」を通した、住人としての小さな幸せ

18歳で地元を出て一人暮らしを始めてから、早10年以上が経つのだけれど、昨日、初めてでとても嬉しい出来事があった。

同じ地区の住人の方に「大原さん!」と笑顔で声を掛けられたのだ。

僕が住んでいるマンションを出て、走って道路を横切った瞬間、後ろから大きな呼びかける声が聞こえた。

「横断歩道ちゃんと渡れよ、このやろー!」的な感じなのかと思い、びくびくながら振り返ると、同じ地区に住んでいる人が手を振ってくれて僕の名前を呼んでくれていたのだ。
少しほっとして、「あ~、どうもー!!」と言って、僕は駅に向かって走っていった。

たかが5秒のやり取り。しかしそのやり取りで、なぜだか心がほんわか満たされた。僕と僕と認識して、声を掛けてくれたことが、とても嬉しかった。


きっかけはこちらのビラです↑

              
っかけの話。
8月のある日、このビラがマンションの入り口に貼ってあることに気付いた。
「地元のお祭りに携われるものなら携わってみたい」と東京に越してきてから長年思ってきたけれど、一度もそういうチャンスがなく過ごしてきた自分からすると、「ついに来た!!」という感じ。
担当の方に電話をすると、「何人か連れてきてもいいよ」ということだったので、先週日曜日に、友人4人と一緒に、地元の連の人たちと神輿を担いできました。

そのとき一緒いた地域の住人の方が、昨日挨拶をしてくれた方なのです。

ある地域に住んでいても、そこの地域と全く関わりなく日常を過ごしている、そのことに対する違和感。
「でもこれが都会的な生活ってもんなんかな~」とあきらめかけていたところに見えた希望。

祭がきっかけとなって、下町での自分の生活が少しずつ豊かになりそうだ。