夏が過ぎた

8月が終わった。夏が過ぎ去った。 いけだ阿波踊りに行くようになってから、お盆の終わって東京に帰ってきた時点で夏の終わりを明確に感じるようになった。 今年の夏も、おかげさまでたくさんの祭に参加させてもらった。 ・北海道礼文島の厳島神社例大祭・長…

ハナミズム(花見ism)

桜も満開となり、お花見シーズンが続いている。僕は根津に住んでいるので、谷中霊園、上野公園と桜を楽しませてもらっている 今は花見と言えば桜だけれど、昔は違った? 4/1に新元号「令和」が発表され、その由縁となる万葉集の一説では梅の花の下で宴をして…

ハレとケを行き来する、その先に。

「祭り以外のとき、何してるの?」とよく聞かれる。 いろいろしている。貧乏暇なし 笑 年間のうち1/3くらいは地方のどこかにいるけれど、それ以外ほとんどは東京にいて、パソコンでパチパチやったり、打ち合わせなんかをしている。 しかし、「都内にいても正…

祭りの力で町に「彩」が戻る(福島県広野町 浜下り神事)

JR常磐線の広野駅に降り立ったとき、あの何とも言えない静寂を感じた。"あの"というのは、津波の被害を受けた地域独特の、少し胸が苦しくなるような感覚だ。 しかし数時間後、祭りの力で状況は一変した。「わっしょい!わっしょい!」の掛け声とともに、8年…

羽生結弦は「真の祭り男」だ

時事ネタになるが、重要な出来事だったので記しておきたい。 羽生結弦が平昌オリンピックで会心の演技の末、金メダルを獲得した。 本人にとっては金メダルを獲ったことより、前回ソチオリンピックでの彼なりの不満足感に対する「リベンジを果たせた」という…

なぜ祭りなのか?

昨年9月4日は34歳の誕生日。僕は近所のデニーズに一人篭もって、いつも持ち歩いているスケッチブックと向き合い、過去を振り返って書き出していた。 1年1年遡っていくと、ちょうど5年前の2012年9月4日に、前職クロスフィールズの内定の電話をもらい、嬉しか…

僕は祭り男じゃなかった

発信!発信!発信!と思いつつも、ずっとブログが書けなかった。 正確にいうと、いくつか書いたものもあったのだが、下書きのまま眠っている。 「伝えたい思いが強すぎて納得いくまでこだわってしまう!」ってのはかっこつけで、ただの面倒くさがりです。 ふ…

神様にしか見えない光景(釜石祭り)

神降りる瞬間 港に10隻を超える大漁旗を掲げた漁船が帰ってきて、虎舞の格好をした地元の少年たちが全速力で走ってきたかと思うと、お神輿が乗った船に向かって伝統の虎舞いや獅子舞の演技を奉納する。 その瞬間は不意打ちをするように突然やってきた。お囃…

My Somin-sai experience

Before 5 AM. While he is warming up in the kennel, when he is doing, the men's voices are heard more and more from the outside. "Jusso !!" "Joyasa !!" "Jusso !!" It is a goat, a signal to tell us to begin the last event, the battle for Som…

「地の人ってなんだ?」

先日、マツリズム説明会&ワークショップ.vol2を開催した。 2月開催の前回と同様、地元の祭りの担い手の方々、祭り好きの方、祭に参加したことなかったけどしてみたいという、多様性に富んだ人たちに集まってもらった。 前回は「祭りの魅力とは?」というテー…

熊本で老若男女がブンブン振り回す(阿蘇神社『火振り神事』体験記)

ブウォン。ブウォン。 「火を"振る"と、こういう音がするのか!」初めて感じた驚きとよろこび。 まるで自分が独楽(コマ)の中心軸になったかのように、体自体も揺れる。揺れた方がバランスが取れる。 初めて見た時は、何故こんなことをするのか、不思議でた…

祭りは「日常?」「非日常?」

先日、マツリズムと語る「祭りの可能性とニッポンの未来 vol.1」というイベントを日本橋にて行った。 3日前の告知にも関わらず、福島や愛知など遠方からいらっしゃった方もおり、そのうち3割は地元の伝統的なお祭りにがっつり関わっている方々(祭の担い手)…

「奇祭」と思ったら「鬼祭」だった(黒石寺蘇民祭体験記)

午前五時前。お籠り小屋で暖をとりながらウトウトしていると、外からだんだんと男たちの声が聞こえてくる。 「ジャッソ!!」「ジョヤサ!!」「ジャッソ!!」 ヤバい、合図だ。最後の行事、蘇民袋争奪戦が始まる。眠い眼をこすってダウンジャケットを脱ぎ…

『そうだ 皇居、行こう!』

「そうだ 皇居、行こう!!」そう思ったのは、天皇誕生日のお昼の有楽町線車内。帝国ホテルでの打合わせを終え、永田町のコワーキングスペースに向かっていた途中にスマホを見ると、facebookのタイムラインに地方出身の友人のこんな投稿が。 今日は天皇誕生…

一般社団法人マツリズム設立と所信表明

本日、渋谷区法務局にて商業登記簿謄本を入手し、11/30に法人登記申請をしたものが正式に登録されていることを確認しました!新卒で入った会社が金融業だったので、商業登記簿謄本はいくつも見てきたのですが、まさか自分の名前が載る日が来るとは思っていま…

「わっしょい!」でつながる夜(秩父夜祭り体験記)

気温0℃を下回る夜の秩父。今年はこれでも暖かいと言われるが、身体には堪える寒さだ。夜9時、クライマックスの団子坂に近づくにつれ、徐々に曳き手のテンションが上がっていく。山車の曳き手は100人以上と十分な数がいるので一人一人の負担は少ないが、縄を…

闇を照らす一筋の光(小浜紋付祭り体験記)

星空が広がる山合いの夜の闇を切り裂くように、提灯が放つ優しい光とともに太鼓台が移動していく。町に近づくと、まるで湧いてくるかのように子どもたちが駆けつけ、その数が増えていく。お囃子の音に呼び覚まされるがごとく町の老夫婦が窓を開け笑顔でこち…

これも祭りのうちだから(鹿沼秋まつり体験記)

「何してるんだ。お前はこの町の恥だ!」祭りで一番の見せ場といわれる"ぶっつけ"の最中、ある粗相を犯してしまった自分は、地元の祭りの担い手の方に腕を掴まれ引っ張られ、鬼の剣幕で囃し立てられた。 祭りには侵してはならない禁忌事項がある。理解してい…

心揺らめく生命のリズム(二本松提灯祭り観戦記)

毎年10/4,5,6に行われる二本松提灯祭り(二本松神社例大祭)、最終日の観戦記。

Think Big!で世界を変える!! 〜スサノヲ3期を終えて〜

「祭が終わった。」100 人を超える聴衆の前でピッチをするデモデイを終えたあとの達成感、その二日後のプログラム閉講式での感動、そしてそれらを終えたあとのなんとも言えない寂寥感は、まさにその感覚だった。 はじめは''プログラム同期生''ということしか…

「"夏"が来た!」秩父川瀬祭り(埼玉県秩父市)

風通しの良い家の二階の畳の上でうたた寝していると、どこからともなく聞こえてきた秩父屋台ばやしの太鼓の音で思わず目が覚める。今日が「祭り」だということをふと思い出す。祭りの衣装に着替えて気持ちを整え、少しばかりの気合を入れる。今回曳かせても…

幸せを運ぶ『獅子』高木神社例大祭(東京都墨田区)

全長10メートルを超える獅子が、クネクネと器用に身をこなしながら、下町の路地裏を駆け巡る。地域の家々を訪ねて、ときには家の中まで入り込んでいく。この機会をずっと待っていたとばかりに涙を流してそれを迎える高齢者の方々や、大迫力の獅子が近づくと…

「跳ぶぞ、跳ぶぞ!」松原神社例大祭(神奈川県小田原市)

「よし。跳ぶぞ!跳ぶぞ!」その掛け声を聴いて提灯を持った二人が前に走ると、神輿の前にスペースができあがる。それは「走る」ことを意味するGOサインだ。直立不動の状態で木遣りを聞き、声を合わせる。声が揃って、大きさが増幅する。まわりの気配をじっ…

前夜祭

いよいよ明日、浅草にて、所属する和太鼓チーム『前夜祭』の初舞台がある。しかし残念ながら今週半ばから風邪を引いてしまい、土曜日に少し和太鼓の練習をした以外休んでいたため、ほとんど身体は動かしていない。全然眠くならないので、気持ちだけでも上げ…

「祭」を通した、住人としての小さな幸せ

18歳で地元を出て一人暮らしを始めてから、早10年以上が経つのだけれど、昨日、初めてでとても嬉しい出来事があった。同じ地区の住人の方に「大原さん!」と笑顔で声を掛けられたのだ。僕が住んでいるマンションを出て、走って道路を横切った瞬間、後ろから…

人生で初めて「神輿」を担ぎました!

31年間生きてきて、ついに、神輿を担ぎました!!(といっても、僕のことを知っている人には、あまり驚かれないかもしれません)今まで神輿を担いだことがなかったのが、自分でも嘘のようなのですが、ほんとです。機会が無かったのです。大学生の頃、就職活…

「青森ねぶた祭」に参加してきました!

8月2日19時10分。夕焼け空に放たれた花火の合図と共に、祭は始まった。大太鼓の重低音が響き始め、高揚感が高まる。そして、あの掛け声が聞こえてくる。「いくぞ!」「あっ、らっせ〜ら〜、らっせ〜ら〜!」『らっせ〜らっせ〜らっせ〜ら〜!』周りの様子を…

「成田太鼓祭」を観てきました!

2014年4月12日『第26回 成田太鼓祭』初めて、成田駅に降り立った。「成田」というと成田空港のイメージが強い。(案の定、成田駅集合なのに、到着したのは成田空港第一ターミナルという駅だった。急いで折り返す)成田太鼓祭りは、街と太鼓の融合が、ハーモ…